神戸東ロータリークラブ  

 

「和顔愛語―真心をこめて奉仕活動を!」



 第57代会長 吉田建美

 伝統ある神戸東ロータリークラブの第57代目の会長に任命され、その責務の重大さを痛感致しております。東クラブには立派な先輩諸氏が多数おられる中、また、前年度松下 衛会長が「絆」を大切にされて、多方面にわたり斬新なクラブ運営を行って来られました後を継いで、大変僭越かつ微力ではございますが、ご指名によりまして与えられた使命を果たすべく、乙守典厚副会長、吉井正幸幹事と共に、1年間熱意をもって務めさせて頂きますので、どうか皆様方の温かいご指導、ご鞭撻を頂きますよう宜しくお願い申し上げます。

 私たちのクラブは一昨年、55周年を迎え、野田晴清会長のもと、記念事業はもとよりブリスベンロータリークラブとの提携等々、大変メモリアルで意義深い年を過ごしましたが、それを機に、次の大きな節目である60周年に向けての長期展望の必要性が認識され、クラブ独自の「未来委員会」が設置されました。そこで、クラブの現状、過去、将来について多面的に検討された過程の中で、クラブあげての推薦を得て2011年度にはめでたく久野 薫ガバナーの誕生(クラブでは赤木文生パストガバナーに次いで5代目)という運びとなりました。従いまして、今年度は例年のクラブ事業に加えて、ガバナー準備年度における様々な活動に対してクラブとして全面的に支援態勢をとることとなりました。

  さて、国際ロータリー(RI)のレイ・クリンギンスミス会長(米国)は今年度テーマとして
「Building Communities―Bridging Continents」、すなわち「地域を育み、大陸をつなぐ」 を
あげられました。RIの過去のテーマを振り返ると、すべてロータリークラブの内側に向けて
アピールするものばかりで、ロータリアン以外の人々に訴えかけるテーマが殆んどなかったこと、ご自身の50年にわたるロータリー経験から地元と海外の地域社会に焦点を当てたい
という思いから考えられたそうです。ロータリークラブを外に向けてもっとアピールすべきで
あるとの考えは、RIが近年、会員増強・拡大、広報、新世代奉仕等を強調している点と強く
リンクしているように思われます。

  第2680地区の柴田整宏ガバナーは、@基本に帰る Aロータリー家族をそだて地域を育むと述べられました。基本に帰るということの一つは、やはり職業奉仕をベースにしたロータリー本来の基本姿勢を大切にしようという意味にあると思われますが、この点まさに同意見であり、重点をおきたいと考えております。

  現在の日本は混迷の時代を迎えております。見通しの立たない政治、経済のみならず、企業倫理観の欠如、格差社会の歪、ネット社会がもたらす人間的なコミュニケーションの欠落等の様々な問題によって、その将来には危機感さえ抱かざるを得ません。このような殺伐、混沌とした時代こそ、ロータリー本来の奉仕活動の考え方、意義がより一層必要とされるのではないかと考えます。

 そこで、今年度のクラブ会長テーマは
「和顔愛語(わげんあいご)―真心をこめて奉仕活動を!」とさせて頂きました。
「和顔愛語」は元々、仏教から来た言葉ですが現在は四字熟語として一般化されています。
「和顔」とは言葉通り和やかな顔を意味します。愛語とは衆生(生きとし生けるもの)に対して、先ず慈しみの心を抱き、その慈心を種として生まれる愛する心「愛心」から発せられる深い思いのこもった言葉であります。相手を思いやる心を持てば荒々しい言葉を口にすることはありません。道元禅師が記し、良寛が実践した「愛語」の哲学から学ぶべきことは多く、「愛語」には天下の時勢をも変えるだけの力があるとされており、「職業奉仕の理念」とも通じるものがあります。

  クラブでは、会員はそれぞれ職業、性格個性も異なり、また会員間の年齢差が非常に大きい組織ですので、親睦活動・奉仕活動を実践する上でクラブ全体が真にまとまろうとするには正に有用な精神と考えられます。

  この言葉で表されるようにクラブの内外を問わず、家庭でも職場でもあらゆる環境において関わりのある全ての人たちの幸せのため、常に温かい人間的な交流を深めて頂き、ロータリー活動に活かせればという願いを込めております。これは、魅力あると評される神戸東ロータリークラブをさらに一層充実させる原点でもあろうと考えております。

  今年度は、「和顔愛語」の精神で真心をこめて各奉仕活動のさらなる充実を図ること、ガバナーエレクト全面的支援態勢をとること、各委員会、同好会、むつみ会(会員夫人の会)における活動を活発に、かつ楽しく行って頂き、クラブの発展に寄与することを目標に宜しくお願い致します。